やにうさぎの雑記帳~140字じゃ語れない~

某呟きSNSには入りきらない思いやなんかを書いています。

アレな後輩への接し方、あるいは道産子としての本領発揮

ボスの思いつきでテーマがガラリと変わり、僕の練りに練った研究計画が一瞬にして白紙どころか修士の3年間さえもどこかに飛んでいきそうな勢いだった4月から早2ヶ月。今取り組んでいる研究プロジェクトも論文化という一応の通過点が見え始めてきました。

 

ちょっと安心

 

ピロール環4枚の憎いアンチキショウの大量合成をしつつ、他のスキームを進め、更には後輩二人の卒論のディスカッションや諸々の雑用をこなしてるうちに過ぎてしまった感じがします。

さて、後輩と言っても相手は人間、いろんな奴がいます。「院進するんだ!」と真面目に実験をする奴もいれば、「化学なんて興味ない^^」という奴まで。ですが、どんな奴を相手にしていても、ボスは「後輩が立派に卒業できるように現場でよう指導したってや^^」というわけです。

しかも、僕のテーマで扱う化合物のうちで簡単なものを卒論のテーマとして(ものすごく中途半端に)切り売りしてやらせるもんだから、「お前が合成しないと僕論文書けんべや!(迫真」という状況になってしまっています。

すなわち、上手くB4を実験させるように仕向けないと僕の学位が危ない!ということです。ボスも考えたもんだなぁ・・・。

 

もちろん、自分でも色々合成してますし、よく問題にしてる「アレな後輩」が合成している化合物も実は途中まで(というより結構な割合を)お膳立てしています。

それでも、やっぱりストレスとかストレスとかストレスは溜まります。
化学に興味がなくても結構だけど、やることはやってくれ、と。

ですが、そんな奴を2ヶ月相手にして分かったことがあるのです。

 

「こいつ、何言っても通じないんでないかい?」

 

と。うん、ホントに通じない。これほどまでに通じないのはどうしたらいいんだ、というくらい通じない。もう泣きたいくらい通じない。どれだけ通じないかというと、スタンドのぼっこで思いっきり頭をかち割りたい衝動に駆られるくらい通じない。

ということで、悩んだ末に出した結論といえば、

 

「もういいんでないかい?」

 

なのです。相手が「化学に興味ないが~^^」と言えば「そうかい。まぁ、いいんでないかい?(暗黒微笑」と返すくらいには成長しました。
さすがに「イライラするから深夜に来てガラス器具全部壊してくが~^^冗談やけど^^」と言われたときはイラッ☆ときたので、思わず「そんなおだったことしたら石狩川に沈めんぞ!ゴラァ!!」と言ってしまった。何故、石狩川と言ってしまったのか。そこは神通川か常願寺川だろ。いや、十勝川天塩川でも良かったし、なんなら極寒のオホーツク海という手もあったか・・・。

諦観極まる、といった感じですが、僕に限らず道産子には「いいんでないかい?」「別にいいっしょ(や)!」に代表されるような「どうでもよろしい」「俺には関係ない、てか関わりたくない」という他人に対する一種のドライさが備わってるような気がします。[要出典]

内地暮らしが長くなるにつれてこのドライさが薄れてきていたのでしょうか。いい意味でも悪い意味でも他人に対する無関心や不干渉、というものを忘れていたのかもしれないですね。元はと言えば、僕はそんな性格の塊みたいな人間で、付き合った女性に「あんたいっつも『いいんでないかい?』って言ってるけど何も考えてないっしょや!」と引っ叩かれたこともあったっけ。はい、何も考えてないときがほとんどでした。

 

ということで、もうアレな後輩は「いいんでないかい?」で済ませることにしました。
化合物は全部僕が合成してしまってデータを出して論文を書いてボスに押し付ければいいだけですし。

 

「卒業できなくても別にいいんでないかい?化学興味ないんだべ?それに僕の人生じゃないしなぁ」