やにうさぎの雑記帳~140字じゃ語れない~

某呟きSNSには入りきらない思いやなんかを書いています。

夜を往け

中島みゆきかよ、と突っ込んだあなた。あなたとは美味しいお酒が飲めそうです。

こんばんは、けみねこです。
今日も今日とて思考を垂れ流すだけなので、読みにくい文章でしょう。暇があればお付き合いください。

 ここ2週間くらい、仕事から帰ってきてご飯を食べると猛烈に眠くなって寝落ちして、変な時間に起きてしまいそのまま朝まで・・・というのを繰り返しています。
深夜に行くジムはなかなかいいですよ。誰もいない、ひとりだけの空間。高価なトレーニングマシーンが自分のためだけにあるみたいで、特別感があります。
とはいえ、仕事は充実しているのに、プライベートに虚無感を感じていたりします。愛情不足だと思うんですけど、どうなんですかね。

 

そういえば、この数ヶ月間、外部コーチングを受けています。会社のキャリア形成の一環ということで社長に勧められました。コーチングという名前は知らなくても、「自問自答して自分の思考を整理していく」というのをやっていましたから、まあそれをコーチ相手にやるだけなんです。
その中で、自分の長所や短所に気付いていって、それを上手くコントロールして付き合っていきましょう、というのがこのコーチングの狙いだったりします。
この半月、僕に宿題として出されていたのは「自分のいいところ」をジャーナリングで書き出していくこと。ひたすら、書き出すんです。自分のいいところを。
そもそも、なんでジャーナリングをやることになったかといえば、僕自身の自己肯定感の低さがあんまりにあんまりにもだったからです。


思えば減点法で評価されるのが当たり前だった人生でした。発語も遅く、数的処理の発達が遅かった僕は母親にとっては「他の子に劣る存在」だったわけです。それで思い悩んだ母は育児ノイローゼになってしまいました。
もはや幼少期のことなんて全く覚えていないのですが、それでもこうして棘として自分の心にグッサリと刺さってしまったものと向き合い続けなければいけないところをみると、根は深そうです。
さらには大学院時代には論文も思うように書けず、後輩の指導も上手くいかず、自分の研究も進まず、就職も決まらず、とにかく自分を肯定する要素がほぼほぼなかった。這々の態で学位を取ってポスドクになっても、やっぱりダメだった。
仕事でも散々、プライベートでは女性にフラれ続け、挙句陰口を言われたりアレコレ嫌な思いもして、人間不信一直線、みたいな人生でした。
常に劣等感に悩まされ、自分の価値を見出せないまま30代に突入してしまったのです。

こんな折、コーチングで「あなたはこんなにいいところがたくさんあるのに、なぜ自分のいいところに気付いていないのでしょうか」と問いかけられたわけです。自分のいいところ? 一体何を言ってるんだ、という感じでした。
何も成し遂げられず、大した稼ぎもないまま30を過ぎ、愛されることもなく愛情に飢えた人間のどこにいいところがあるというのか、と。
ジャーナリングを始めた時は半信半疑だったんですよ。自分のいいところなんて書けるはずがないと。まあ、騙されたと思ってとりあえず5分やってみるべ、と。

でもね、書いてみると、意外と書けるもんなんです。5分終わって書きなぐった紙をじーっとみてたら視界が滲んでくるんですよ。涙がね、出てくるんです。
きっと、自分を認めたかったんだと思います。ずーっと、長い間。
自分が生きてきた32年間、物心がついた時から「自分の意思で往く先を決めよう」ということだけはブレずにやってきました。もちろん、往く先には障害だらけですから、それを乗り越えるための努力はできる限りしてきたつもりです。それが例え拙く、全然足りないものだったとしてもです。
だからこそ、きっと数は多くないけれど、知人や友人にも出会えたんだろうし、本当に数は少ないけど、ある一時だけでも愛してくれた異性がいたのかなって、思ったりしました。
あと、もうひとつ、自分のいいところが。それは「人に寄り添える」ということでした。ただ優しい声をかけるだけではない、声さえいらない、隣に立って「いつでもあなたのそばにいます」と相手に眼差しを向けることが、寄り添うことだと思っています。多分、僕自身が何よりも欲していたものだったんだと思います。
これは、きっと、愛情なんだと思います。優しい眼差しって、愛情表現なんだと思うんです。優しくない眼差し(もはや睨んでる)も、それこそ憎悪にはなってしまってるんですが、それもまた愛情がひっくり返ってしまったものでしょう。そもそも無関心なら眼差しを向けることなんてないですからね。

そんなこんなで、自分のいいところを見つけることができたわけですが、それでもいまだに自分を好きになれていない、というのが正直なところです。
そりゃあ三十数年ダメだったんだから、半月そこそこでどうにかなるわけないわね。

 

ということで、今日はこの辺で。プロテインも飲み終わったし、深夜のジムでひと汗流してきます。

 

では、また。