【万年筆】コンバータを使ってみよう!【パイロット】
書き物をよくする人なら、一度は憧れるであろう『万年筆』
僕も普段使いの筆記用具として使っています。手帳に予定を書き込んだり、ノートを書いたり、思いついたことをメモしたり・・・たくさん書くけど握力がなく、書いてるうちに疲れてきてしまう僕にとって、万年筆はまさに理想と憧れの筆記用具でした。
今使ってるのは、パイロットのエリート95SのEF*1とF*2、それからルシーナのFです。あとは、セーラーのハイエース・ネオ3本に黒、赤、青という3色をそれぞれ入れて手帳につけたペンホルダーにぶら下げて使っていたりします。
特にハイエース・ネオは、定価1080円という値段ながらも、細かい字も書きやすく、履歴書を書いたり手帳に何か書き込むのにもストレスがなく、その値段故に気安く持ち運んでいこうと思える辺りが気に入っています。
そう言いながらも、やっぱりお気に入りはパイロットの3本。特にエリートは携帯時119 mmという短さで、ワイシャツの胸ポケットにもピッタリ収まってくれます。そして、筆記時にはキャップをペン尾部につけることでバランスが取れて、安定して書くことが出来ます。
ルシーナは、中学生の時に初めて買ってもらった万年筆で、思い出深い代物です。ただ、それ故に持ち運ぶこともせずに専ら家で使っていました。
ボロディン 音楽と化学の話
「ダッタン人の踊り」って曲、有名ですよね。この曲を書いたのはアクサンドル・ボロディンという作曲家です。「展覧会の絵」の原曲を書いたムソルグスキー*1や「熊蜂の飛行」を書いたコルサコフ*2などと合わせて「ロシア五人組」に数えられた人です。
ボロディン オペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」 - YouTube
wikipediaにも載ってるくらい有名な話ですが、ボロディンの本業は作曲家ではなくて、サンクトペテルブルク大学の教授、化学者だったんですね。
実は、そんなボロディンの名を冠した反応があります。
別の発見者の名前をとってハンスディーカー反応(Hunsdieker Reaction)とも呼ばれる反応です。こちらの方が知られた名前かも知れません。
四塩化炭素中、カルボン酸銀塩に臭素を作用させることで脱炭酸を伴って臭化物を得る反応です。
Scheme 1. ボロディン反応(ハンスディーカー反応)の一般式
実は、この反応、僕にとってはとても思い入れのある反応なのです。特にこの時期、研究室に配属されたばかりで分からないことだらけの学部生が実験しているのを見ると、5年前の自分を思い出します。
当時、僕はこのボロディン反応を仕込んでいました。この時は、3,5-ジニトロ安息香酸(1)をエタノール中、硝酸銀と作用させて対応するカルボン酸銀塩(2)に導き、ボロディン反応によって1-ブロモ-3,5-ジニトロベンゼン(3)を得ようと考えていました。
Scheme 2. 学部4年生の僕が考えていた1-ブロモ-3,5-ジニトロベンゼン(3)の合成経路*3
ですが、硝酸銀のエタノール溶液を手にかけてしまってひと月以上手が真っ黒になったままだったり、カルボン酸銀塩が上手くできなかったり、で随分苦労した記憶があります。
なんとか化合物3の合成に成功して次に進めることができたのですが、後に、m-ジニトロベンゼンを濃硫酸中、60 °CでN-臭化コハク酸イミド(NBS)を作用させるだけで合成できてしまうことが分かり「なんでもっと文献を調べなかったんだ」と落ち込んだりもしました。*4
ですが、このボロディン反応を使って作った基質で修論まで続くデータを出したことを思うと、なんだか、無駄じゃなかったかなぁと思ったりもします。
(あれ、ボロディンの話は?)
インカツ
大学のキャンパス周辺には全然ポータルがないので、お昼休みに申請して歩いてました。
早く審査が通るといいんだけどなぁ。
青空
秋晴れ
沸点換算表
今日はB4ちゃんに減圧蒸留を教えてました。減圧蒸留の友といえば「常圧で沸点が○○ °Cの溶媒だからxx mmHgでは沸点が△△ °Cになるね」という沸点換算表を使います。
物差しを当てて、線を引いて、、、とアナログな感じでやるんですが、シグマアルドリッチがこんなものを出していました。
The interactive Pressure-Temperature Nomograph simplifies calculations. | Sigma-Aldrich
すごいですね。数字をポンポン入れるだけで換算してくれます。とっても便利。
でも某は「こんなものはダメだ! こう物差しを当てて苦労することに意味がある( ー`дー´)キリッ」とか言い出しそうだなぁ。
「不便なこと」と「教育」は別物ですからね?
うーん、、、
文献に従ってるはずなのにどうしても上手くいかない反応があって困ってる。
どうやらできるものが熱に不安定だというところまでは調べたり実験したりで分かったんだけど、温度をだいぶかけてやらないといかない反応なのでかなり悩ましい。
この論文、どうやってこんなにいい収率を出したんだろう、、、
この基質での反応はこれ一例しかないので、もしかして怪しい論文を引き当てたのかもしれません。というのか、これだけ色々試してどうにもならないということは『何かある』ということなんだと思うんだけど、、、勘ぐりすぎか
そう言えば、とあるB4君がラボに来たり来なかったりするので気になったりならなかったり。僕には直接関係ないので「知らんがな」と言ってしまえばそれまでなんだけども、どうもこういうことが気になってしまう性分でいけない。それで随分痛い目を見たりもしたんだけどね。
(僕にしては珍しく)それとなーく声はかけてみたけど、あんまり芳しくない様子。これはあまり首を突っ込み過ぎない方がいいのかもしれない。